株式投資とは?
株式投資は目的に応じて大きく2種類あります。
1. 株主となって優待を受ける
企業が資金集めのために発行する「株式」(有価証券)を購入すると、「株主」と定義されるようになります。株主とは簡単にいうとオーナーのようなものです。
株主になると投資をした見返りとして企業側の提供する優待の権利(割引券や予約の優先権等)を受け取ることができます。また、企業の利益還元時に、株式保有率に応じて配当金を受け取ることもできます。
2. 株式売買
株価が安いときに購入し、株価が上がったときに売ることでその差額の利益を得る方法です。
もちろん、購入時よりも株価が下落した場合はその差額分の損失が生まれます。買うタイミングと売るタイミングの見極めが非常に難しく、この方法の株式投資で利益を上げている人は全体の1割ほどであるとも言われています。
株式投資(株式売買)とFXの違い
安く高く売ることで利益を上げる株式投資とFXですが、様々な部分で違いがあります。
まず、FXは通貨(為替)、株式投資は企業を対象として行われる取引です。
FXは国の状況や経済によって相場が変動します。一方、株式投資は上場企業を対象として行われています。したがって、企業の状態によって価格が変動します。例えば、ある企業が新商品を発表し、その内容が社会的に大ヒット間違いなしのものだった場合、企業に対する期待感が上がるので、その企業の株価は上昇します。また、経営難になっていることが発覚した場合、投資家たちの不安感から、その企業の株価は下落する傾向にあります。
このように、企業の業績や状況に応じて変動することが株式投資の大きな特長の1つです。
上場企業の中にはまだ知られていない急成長を成し遂げる可能性を秘めた企業もあるので、上手に見つけることができれば大きな利益を上げられる可能性があります。反面、読み切ることが非常に難しく、「利益を得ている人は全体の1割」という結果に繋がっています。
また、24時間取引ができるFXと比べて、株式投資の取引可能時間は午前9時から午後3時(取引所の昼休みを除く)までと短い時間での取引となります。
加えて、金利の受取にも違いがあります。FXは毎日受け取ることができます。これはスワップ金利(ポイント)と呼ばれ、金利差÷1年の日数(基本は365日)で算出された額を営業日ごとに受け取ることができるのです。
一方、株式投資は「配当金」という形での受取しかできないため、基本は年2回の受け取りで、さらにその際に株式を保有していることが条件となります。つまり、権利確定日に株式を保有していれば配当が確実に受けられます。但し、保有するリスクや株式を保有してすぐに価格変動が起きる可能性もあるため、リスクが大きいという問題もあります。
株式投資 | FX | |
---|---|---|
投資対象 | 企業 | 外国通貨 |
値動き | 激しい | 緩やか |
手数料 | 約80円〜130円 | 無料 |
投資できる金額 | 自己資金範囲 | 自己資金の25倍 |
必要な最小費用 | 数万円~数百万円 | 約4千円 (1ドル100円の場合) |
金利の受取 | 年2回(配当金) | 毎日 |
取引可能時間 | 平日9時〜15時 | 平日24時間 |
企業を見る目がある人や、購入してから一定期間の下落を耐え、企業の成長に賭けることのできる忍耐力のある人、売買のタイミングで思い切った判断ができる人は株式投資に向いているでしょう。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資のメリット
- 優待が受けられる
- 配当金が得られる
株式投資のデメリット
- 企業が倒産すると株式はただの紙切れとなる
- 株価の低下によるリスクがある
- 知識、テクニック、判断力などスキルが必要